日本電波工業は4月21日、動作温度-40度から+105度に対応した、小型・高精度の車載用温度補償水晶発振器(TCXO)「NT2520SB」を開発したと発表した。
新製品は、車載GPSや車載通信向けの周波数発振源として、上限動作温度を従来の+85度から+105度に拡大。温度補償回路の見直しと独自技術により、2.5×2.0mmサイズのTCXOにおいて世界初となる-40度~+105度の広い範囲で温度特性±0.5×10-6の高精度を実現した。
カーナビやテレマティクスの普及に伴い、自動車のエレクトロニクス化、情報端末化が進むことで、自動車に搭載される電子部品の数は増加することが予想されている。しかし、電子部品の中には耐熱性や衝撃性等で設置場所に制約が生じるものも少なくない。
新製品は車載GPSや車載通信向けの周波数発振源として、小型パッケージサイズや温度特性の高精度を維持したまま、上限温度を拡大。さらに、米国自動車産業の規格であるAEC-Q200にも準拠し、従来より厳しい温度条件の下に設置することが可能となり、設置の自由度改善に貢献する。
新製品のサンプル出荷は2015年5月、量産は同年10月を予定。
資料出所:Yahoo!Japan